パンチドランク・ラブ 映画のネタバレあらすじ、英語のセリフと名言、レビュー
パンチドランク・ラブ
(2002年)
男女が出会って結ばれるまでを描いたラブストーリーなのですが、普通でない印象を受ける映画でした。
ちょっと”ずれた”ユーモアのセンスがあり、小道具の使い方やカメラ・ワークも洒脱。
主人公・バリーも一風変わっています。
彼はパートナーと事業を(小さな工場)を共同経営していて、真面目に働いているのですが、感情をコントロールできなくなる時があり、ときどきキレたり、泣いたりという発作が起こる。
どうやら大勢の元気な姉たちにうるさく干渉されて育ったので、彼の心に問題が生じてしまったよう。
普段は気のいい穏やかな青年であるバリーが、姉の言葉にキレてレストランのトイレを壊したりしてしまう…
哀しく滑稽で憎めないバリーを、アダム・サンドラーがとても上手に演じていました。
間が抜けているけれど一生懸命なバリーは、見ていて愛おしくなってしまいます。
映画「パンチドランク・ラブ」あらすじ(ネタバレあり)、
英語のセリフ、名言
そんなバリーを、初めて好きになってくれる女性が現れます。
彼女・リナ(エミリー・ワトソン)はしっかりとした大人の女性で、優しく、ふんわりしたキュートな魅力もある。
初めてのデートをした帰り、彼女の部屋まで送っていったバリーは、礼儀正しく別れます。
その後でリナから電話がかかり、彼女は彼に自分の気持ちを伝えます。
just then あのとき、あの瞬間
ここでは別れ際にキスしたかったことを言っています。
彼がそれを聞き、広いアパートの建物の中を迷いながら彼女の部屋まで駆けつけるシーンがおかしくて好きです(*^^*)
バリーは素敵な恋人ができて有頂天になりますが、過去に出来心でかけてしまったテレフォン・セックスの相手から脅迫されるようになってしまい、とうとう彼らに車を衝突されて、リナに怪我をさせてしまいます。
そこでキレて相手の本拠地にまで乗り込んでいくバリー。
バリーが対決相手に向かって凄むシーンのセリフです。
この対決シーンは相手役のフィリップ・シーモア・ホフマンも間が抜けていておかしいのですが、バリーの
「僕の人生には愛があるから、僕をこのうえなく強くしている」
という言葉は素敵ですね☆
その後に、リナを病院へ置き去りにしてしまったことをバリーは謝ります。
バリーの言葉に彼の一途で、ひたむきな気持ちが表れています。
通り過ぎるトラックの爆音や、衝突して転がる車で始まった荒々しいオープニングシーンに比べ、ラストでバリーがオルガンを弾くシーンの穏やかで優しいこと。
バリーという男性の心の変化を表しているのかなあと思いました(^^)
後味も最高に良い映画でした☆