フォロー・ミー 映画のあらすじ(ネタバレ)、英語のセリフ、レビュー
フォローミー
(1972年)
名作「第三の男」のキャロル・リード監督による、チャーミングな恋愛映画。
冒頭から始まるアンニュイな音楽が映画の雰囲気に合っていてとても良いです☆
映画のあらすじ(ネタバレあり)解説
妻・ベリンダ(ミア・ファロー)の行動を不審に思った夫・チャールズが、浮気調査のために探偵を雇うことから物語は始まります。
トポル演じるこの探偵・クリストフォルーのコミカルなおとぼけ具合が最高!
トポルはベリンダを尾行するのですが、彼女は浮気をしている素振りはない。
ただ街を一人でさまよい歩き、ホラー映画を観ているだけ。
ベリンダの行動を見ているうちに、彼は彼女がとても孤独そうであることに気がつき、彼女に対して温かい思いやりの気持ちを持つようになります。
彼はベリンダにわざと自分の存在を気づかせます。
でもあくまで口はきかずに、尾行を続けます。
最初は戸惑っていたベリンダも、飄軽なクリストフォルーのジェスチャーに好意を持ち、尾行されることを楽しむようになります。
2人が歩き回るロンドンの街がとても素敵です☆
ハンプトンコートの迷路や、植物園、美術館、テムズ川など、名所もたくさん登場して、二人と一緒に散歩しているかのように楽しめます。
英語のセリフ、レビュー
ベリンダは夫であるチャールズが雇った探偵とも知らず、その不思議な男についての話をチャールズに打ち明けます。
その時のベリンダのセリフです。
close 親しい
share 分かち合う
さらにベリンダは
「彼は私を肯定してくれるように見えたの」
と続けます。
approval 同意、賛成
criticism 批判
ought to ~ ~すべきである
I ought to have been scared
怖がるべきだった
ここでは過去のことを話しているので、過去分詞形が使われています。
lonely 孤独な
年齢も育ちも異なるチャールズと結婚して以来、ベリンダは常に出来の悪い生徒のように批判にさらされてきたので、窒息しそうな気持ちだったのですね。
夫の家族や友人とも馴染むことができず、夫も恋人時代のように優しくしてくれなくなってしまった。
彼女は途方もなく孤独だったけれど、クリストフォルーが現れてから、毎日を楽しむことができるようになった。
予想外の展開に憤るチャールズ。
ベリンダもまた、クリストフォルーがチャールズが雇った探偵であることを知り、ショックを受けます。
深刻な夫婦の危機が訪れたとき、クリストフォルーが彼らの仲を救うためにある”提案”をします…
夫婦の2人の心の機微が丁寧に描かれ、素晴らしいストーリーと音楽が心に染み入ってきます。
堅物である夫・チャールズの不器用な愛情が、クリストフォルーの機転により最後の最後にベリンダに伝わるシーンにじんと感動してしまいました。
時間をおいて何度も見返したくなる映画です。