ライフ・アクアティック 映画の英語のセリフ、あらすじ(ネタバレ)、レビュー
THE LIFE AQUATIC WITH STEVE ZISSOU (2005)
ライフ・アクアティック
ウェス・アンダーソン監督作品。
この監督は「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」や「ダージリン急行」を観て、好きになりました。
独特のユーモアのセンスと、ポップな映像感覚が最近お気に入りです。
有名な海洋探険家であり、ドキュメンタリー映画の監督でもあるスティーブ・ズィスー(ビル・マーレイ)という人物が主人公。
自己中心的で強引なスティーブを中心に、彼の船に乗り込む ”チーム・ズィスー” には個性豊かなキャラクターの面々が揃っています。
映画のあらすじ(ネタバレあり)
海洋探検家のスティーブ(ビル・マーレイ)は、海洋ドキュメンタリーの映画監督もしています。
以前は数々のヒット映画を作っていたものの、最近の彼には昔のような勢いがありません。
彼は昔からのチームのクルーであり、大切な相棒であるエステバンを巨大なサメに食い殺されてしまいます。
スティーブはサメに対する復讐を誓い、さらにそれを題材とした映画で久々のヒット作を作ろうと意気込み、気心知れたメンバーとともに航海に出発します。
そこへスティーブの昔付き合っていた女性の子どもであり、彼の息子かもしれないネッド(オーウェン・ウィルソン)という青年が現れます。
英語のセリフ
スティーブはネッドに会い、かつてのスティーブの恋人だった、彼の母親が死んだと聞かされます。
その後の彼らの会話のセリフです。
be supposed to~ おそらく~だろう、~だと思われる
just in case 万一の場合に備えて、念のために
ここでネッドは、
「もしあなたが僕の父親であった場合のために、会いたいと思った」
という意味合いで just in case を使っているのですね。
自分に会いに来たネッドを、スティーブは「よく来てくれた」と歓迎し、チームに迎え入れます。
そしてネッドを加えた”チーム・ズィスー”はサメを探す航海に出ることに。
チーム・ズィスーはおかしなキャラクターの仲間たちが揃い、彼らの冒険はかなりおとぼけでコミカル。ポップな映像と相まって見ていて楽しいです^^
途中でスティーブの奥さんであるエレノア(アンジェリカ・ヒューストン)がスティーブに愛想を尽かして船を出て行ってしまったり、海賊船に襲われるハプニングが起きたりと、波乱に満ちています。
そんな中、スティーブとネッドは父と息子との絆を築きかけたように見えますが、ジェーン(ケイト・ブランシェット)という記者を二人とも好きになってしまって、亀裂が入ってしまいます。
スティーブがネッドに「君を息子だとは思えない」というシーンのセリフです。
It's nothing personal.
悪く思わないでほしい。
nothing personal は 個人的に受け取らないでくれ、悪気はない、という意味で使われます。
「あなたが僕が生まれた日から僕のことを知っていたというのは事実か?」
ネッドに尋ねられ、スティーブは
That's a fact.
と知っていたことを認めます。
ネッドはスティーブが彼の存在を知っていながら30年間連絡を取ろうとしなかったことにショックを受けます。
彼らは仲違いしてしまいますが、数々の困難をともに乗り越えた後に、スティーブはネッドに心から謝ります。
そのスティーブのセリフです。
it won't happen again 二度と起きない
I mean it. 本気で言っているんだ。
前に言ったことを強調する意味で使われます。
ネッドは素晴らしい青年であり、スティーブが心からこのセリフを言っているのが伝わってきます。
全体的にコミカルな物語の中で、じんときてしまうシーン。
でも父子が絆を取り戻したこの後に、飛行機事故が起こり、二人は海へ墜落してしまいます…
コミカル&ハートウォーミングな映画だと思っていたので、この展開は衝撃的でした。。
悲しみを乗り越え、ラストに仲間が船に集まるシーンは素敵です。
ファンタジックな水中世界や、魚達の映像、ポップな音楽も良かったです。
全体的に聴き取りやすい英語でした。