JUNO/ジュノ 映画のあらすじ(ネタバレ)、英語のセリフと名言
JUNO (2007)
ジュノ
ティーンエイジャーの女の子、ジュノの物語。
彼女が冒頭から妊娠してしまうところから物語が始まります。
人生の一大事に動揺しつつも、努めて明るく気丈にふるまうジュノ。
彼女がひたむきにこの一大事と向き合い、一生懸命考え、悩み、自分自身ですべきことを見つけ出していく過程が、自然体かつコミカルなタッチで描かれています。
映画のあらすじ(ネタバレあり)
16歳の高校生、ジュノ(エレン・ペイジ)は、妊娠してしまったことを知り動揺します。
相手は特別に恋をしているわけでもない、親友のような存在の同級生の男の子、ポーリー。
セックスをしたのも、ちょっと好奇心があったから試してみたかっただけの軽い気持ちからでした。
ジュノはパニックに陥りますが、「くよくよしても仕方ないわ」と懸命に気持ちを立て直します。
中絶しようかどうしようか悩んだ結果、赤ちゃんを産んで、養子に出そうと決意します。
そこで里親となる若いカップル・ヴァネッサとマークに面会し、養子縁組の段取りをつけます。
信頼できそうなカップルと出会えたので、ジュノは安心し、彼らに対して心を開いて仲良くなります。
しかし、マークはヴァネッサの望む男性になろうとして養子を持つことに同意したはいいものの、実は子どもを持つことにまだ心の準備ができていなかったのでした。
土壇場になってマークは不安になり、ヴァネッサと別れてしまいます。
英語のセリフ、名言
ジュノは信頼を置いていたヴァネッサとマークが別れてしまったのを知り、大ショックを受けます。
ヴァネッサは「それでも私ひとりで子どもを育てたい」と言います。
ジュノはそんなヴァネッサに、
「(私の赤ちゃんを育てる人たちには)完璧であってほしいの」と訴えます。
ジュノのセリフです。
shitty 俗語で、ひどい、めちゃくちゃな、の意味
生まれてくる子には、完璧な家庭で育って欲しい。
ジュノのひたむきな思いがあらわになった言葉です。
それまで気丈に振舞っていたジュノが、声を押し殺して涙を流すシーンに胸が切なくなりました。
ジュノは落ち込み、自分の父親に
「人を信じられなくなりそうよ」とこぼします。
ジュノと父親の会話のシーンのセリフです。
お父さんのこの言葉はシンプルだけれども、名言だなあと思いました。
「最良のことは、本当の自分自身を愛してくれる人を見つけること」
ジュノはこの言葉の意味を考えます。
そして、ジュノの望んだ完璧なカップルではなくなってしまったけれども、それでもヴァネッサは一番おなかの赤ちゃんを愛してくれていて、必要としている人であることに気がつきます。
そしてジュノはヴァネッサに赤ちゃんを託す決心をするのでした…。
一方で、本当の自分自身を好きでいてくれる男の子の存在にも気がつくことになります。
それは赤ちゃんの父親であるポーリー。
彼は、ジュノが大きなお腹を抱えていても、いつもと変わらない態度で思いやり深く接してくれる。
気の置けない友達だと思っていたポーリーに、妊娠してから初めて恋心を抱くジュノの様子がほほえましいです。
ずっとポーリーに対して意地をはっていて、素直になれなかったジュノですが、最後に自分の思いをまっすぐに打ち明けます。
ジュノのセリフです。
super-hard すごく強く
pound 跳ねる
このジュノの言葉がキュートでした。
高校生の妊娠と出産という人生の一大事に直面しながらも、悲壮感にとらわれたりすることなく、ひたむきに事実を受け止め、自分で考えて対処しようとする。
そしてジュノはお腹の赤ちゃんともに成長していきます。
彼女のポジティブで、真摯な姿勢が印象的なドラマでした。
ジュノを取り巻く周囲の人たちの目線も温かく、みんなで命の誕生を祝福している雰囲気も良かったです。
ジュノとポーリーが一緒にギターを弾くラストシーンがとても爽やかで、清々しい後味を残します。