映画の英語の名セリフ、名言集。おすすめ洋画のあらすじ

映画の英語の名セリフ、名言を紹介するブログです。洋画の印象的な名シーンや名場面の会話の英語の台詞とフレーズを解説しています。感動ドラマ、泣ける映画、恋愛映画、コメディ、名作映画のストーリーのあらすじ(ネタバレ)、評価や感想を書いています。英語の勉強も。

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ヤング≒アダルト 映画のあらすじ(ネタバレ)、英語のセリフと名言

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YOUNG ADULT (2011)

ヤング≒アダルト

 

シャーリーズ・セロン主演のブラック・コメディ。

 

高校時代に学園のアイドルだった女性。

30代後半となった今でも、彼女はまだその過去の栄光を忘れられないでいます。

 

高校時代に付き合っていたボーイフレンドを取り戻そうと、彼女は故郷の町に舞い戻り、騒ぎを引き起こします。

 

華やかな10代を過ごし、もてはやされてしまったために、病的なまでにふくらんでしまった彼女のエゴ。

 

彼女の勘違いのうぬぼれや、傲慢さがおかしくも、ヒリヒリと心に「痛い」ように感じられる物語でした。

 

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映画のあらすじ(ネタバレあり)

 

メイビス(シャーリーズ・セロン)は都会で1人暮らしをしている37歳の女性。

彼女はティーン向けの小説のゴーストライターをしています。

 

ある日、高校時代に付き合っていた元彼のバディから、赤ちゃんが生まれたので、誕生パーティーを開くというメールを受け取ります。

 

そのメールを見て、過去が懐かしくなったのか、衝動的に故郷の町へ帰ることにするメイビス。

 

彼女はバディと自分とは特別な恋人同士であったと思っていて、今でも再会すれば、彼は必ず自分のことを求めてくれると信じているのでした。

 

30代になっても大人になりきれず、過去の栄光をひきずったままのメイビスは、故郷の町で昔のボーイフレンドに再会します。

 

 

英語のセリフ、名言

 

故郷の町で、メイビスは高校時代の同級生、マットに再会します。

マットはメイビスが元彼のバディを誘惑するつもりであることを知り、彼女に

「バディは結婚しているんだ。彼の家庭を壊すつもりなのか?」と訊きます。

 

それに対してメイビスは「あんたなんかにはわからないわ」と答えます。

メイビスのセリフです。

 

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way            比較級 more を強調しています。

 

complex          複雑な、入り組んだ

 

 

バディには奥さんと子どもがいて、最近二人目の赤ちゃんが生まれたばかり。

それにも関らず、いまだにバディと自分とは運命的につながっていると信じているメイビス。

マットはそれを聞いて呆れます。

 

 

バディと再会したメイビスは、彼が「子どもの世話に追われて大変だよ」と何気なく言ったのを、彼は結婚に不満で逃げ出したがっている、と勘違いします。

 

メイビスがその後、マットに言うセリフです。

 

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imply             ほのめかす

 

suffer               苦しむ

 

exhausted          疲れ果てている

 

 

バディが自分と同じ気持ちである、つまり自分達はお互いを求め合っていると勘違いしてしまったメイビス。

「問題は、どちらが先手を打つかね」と自信満々です。

 

彼女が暴走するのを止めようと、同級生のマットは見かねて忠告します。

 

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by all accounts                誰から聞いても

 

 

しかしメイビスはマットの忠告には耳を貸さずに、バディを誘惑しようとします。

 

バディはそんな彼女を「やめてくれ」と押しのけ、「君は病気だ」と言います。

バディのセリフです。

 

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mental sickness            心の病気

 

confused               混乱している

 

 

いつまでも過去の栄光を引きずり、望めば必ずバディが手に入ると信じていたメイビスにとって、彼のこのセリフは、痛撃な言葉でした。

 

バディはとっくにメイビスのことなど忘れていて、幸せな結婚生活を歩んでいるのですね。

彼女と再会したのも、同情心からに過ぎなかったのでした。

 

そのことに気がつき、打ちのめされたメイビスは、すがるようにマットのもとを訪れます。

 

 マットはそんな彼女に、なぜ君はバディにこだわっていたんだ?と尋ねます。

彼らの会話のセリフです。

 

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メイビスがバディを取り戻すことに執念を抱いていたのは、彼のことをまだ愛していたわけではなくて、彼が昔の自分の輝きを知っていたからなのでした。

 

彼女が執着していのは、学園中の人気者で、輝いていた過去の自分自身。

 

彼女は自分自身にしか興味がなくて、他人を愛することができない。

彼女が「私には幸せになることが本当に難しい」とぽつんと呟くシーンでは、ひどく痛ましくかわいそうに見えました。

 

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simple             シンプルな、簡単な

 

fulfilled              満たされている

 

 

華やかな過去があるために、病的に強くなってしまったエゴを抱えて、幸せになることができないという彼女。

まるで過去の栄光の呪いにかかってしまっているかのようです。

 

そんなメイビスが、ラストで自分の状況に気がつき、改心したかと思うと、実はそうでもなくて…

何となく開き直って自分の住む都会へ帰ることにします。

 

その”開き直り”が潔い感じでした。

 

最後に過去の重みを振り捨てて、

「人生の最良のときは、まだ前にあるのだ」

It's time to look the future.

と未来を見ようとする姿勢に、応援したいような気持ちになりました。