ロミオ&ジュリエット 映画の英語の名言、セリフ、ネタバレ、レビュー
ロミオ&ジュリエット
シェイクスピアの名作「ロミオとジュリエット」、この有名な古典劇を現代によみがえらせた異色の作品です。
脚本はシェイクスピアのまま、難解で美しく詩的なセリフです。
でもそれを喋る登場人物たちは現代風のファッションに身を包んでいます。
例えばロミオはアロハシャツを着ているし、ジュリエットはTシャツにジーンズ。
そして剣による決闘シーンの代わりに銃が振り回され、馬車ではなくて自動車が暴走します。
古典と現代。
チープな演出と崇高な純愛。
荒々しいヴァイオレンス・シーンと幻想的で美しい恋愛シーン。
その対照が面白い映画でした。
映画のあらすじ(ネタバレあり)
イタリア・ヴェローナの街を取り仕切る二大勢力のモンタギュー家とキャピレット家。両家は激しい敵対関係にあります。
モンタギュー家の一人息子、ロミオ(レオナルド・ディカプリオ)はキャピレット家で催されたパーティーに潜り込み、そこでジュリエット(クレア・デーンズ)という美しい娘に目を奪われ、恋をします。
でもジュリエットはキャピレット家の令嬢で、2人は敵同士なのでした…。
若い2人の純愛は、悲劇的な方向へと向かうことになります。
英語のセリフ、名言
ロミオがジュリエットに初めて会ったとき、彼女の美しさに見惚れて呟くセリフです。
forswear 誓って否認する、の意味
sight 視力、視覚
ロミオとジュリエットは一目でお互いに恋に落ちますが、敵同士であることを知らされます。
ロミオが敵の息子だと知って、ショックを受けるジュリエットのセリフです。
sprung spring =生じる の過去形
loathed 忌み嫌われた
敵同士であるとわかっても、お互いへの恋心を抑えきれない若い二人は、周囲に隠れて密会します。
二人の間に愛が生まれたことは、敵対するモンタギューとキュピレット家の和解への鍵となるかもしれない…
若い恋人同士の関係を知った牧師は、彼らに協力し、二人は密かにささやかな結婚式を挙げます。
しかし、ロミオの親友であるマキューシオが、ジュリエットの従兄弟であるティボルトに殺されてしまいます。
ロミオは激しい怒りに駆られ、ティボルトの後を追います。
ロミオがティボルトを追いつめるときのセリフです。
little way 少し
little way above 少し上
「貴様が僕か、あるいは両方が、彼と一緒に行かねばならない」
ロミオが涙を流しながらティボルトに何度もこう言うシーンは、すごい迫力でした。
そしてティボルトを撃ち殺してしまうロミオ…。
激高するキュピレット家。ロミオは国から追放されてしまいます。
離れ離れになり、絶望するロミオとジュリエット。
牧師は二人にある提案をします。
ジュリエットがある毒を飲んで仮死状態になり、周囲に死んだと思わせて、ロミオと駆け落ちすればよいと言うのです。
ジュリエットはその方法を実行することに。
しかしロミオは、牧師との連絡がうまくいかずに、仮死状態に陥ったジュリエットの姿を目にすると、彼女を本当に死んだと思い込んでしまいます。
悲しみに沈むロミオは、眠るジュリエットの上に屈みこみ、こう呟きます。
suck 吸い取る
conquer 征服する
hang on しがみつく
悲しみに溢れたセリフが涙を誘います。
残っていた毒を目にし、一気に飲み干すロミオ。
そしてロミオが倒れ伏した傍らで、ジュリエットが目を覚ますのでした…。
悲しい勘違いとすれ違いから、自ら命を絶ってしまう若い恋人達。
二人の悲劇的な純愛の美しさと儚さが、詩的なセリフとともに胸に迫ります。
*この記事で紹介しているセリフは、一部単語を現代語に変えてあります。