恋におちたシェイクスピア 映画のあらすじ(ネタバレ)、英語のセリフと名言
恋におちたシェイクスピア
(1998年)
舞台となっているのは16世紀のロンドン。
劇作家のあのシェイクスピアが主人公です。
ジョセフ・ファインズが熱情的な目をしたシェイクスピアを演じていて素敵です☆
映画のあらすじ・ネタバレあり
スランプに陥っていたシェイクスピア(ジョゼフ・ファインズ)が、ある美しい令嬢に恋をしたことから、名作「ロミオとジュリエット」の発想を得て、熱に浮かされたように物語を書き始めます。
当時は演劇といえばコメディとされていて、悲劇的なラブストーリーを描くことは冒険だったのですね。
彼はオーディションでロミオ役のイメージにぴったりのトマス・ケントと名乗る若者を見つけます。
実はその若者は、シェイクスピアが恋をしている令嬢・ヴァイオラ(グウィネス・パルトロウ)の男装した姿だったのでした…
ヴァイオラを演じるグウィネス・パルトロウの、令嬢としての姿と、男装したときの姿、両方ともチャーミングでした。
ヴァイオラはお芝居好きの女性で、シェイクスピアを尊敬していて、どうしても舞台に立ってみたくて男装したわけです。
シェイクスピアはそれを知り、二人は愛し合うようになります。
英語のセリフ、名言
愛し合うようになった二人ですが、ヴァイオラは親が決めた相手・ウェセックス卿と婚約中の身でした。
彼女は自分の自由に結婚相手を選べない立場だったし、もともと貧しい劇作家のシェイクスピアとは身分違いの恋だったのですね。
彼女は複雑な気持ちを口にします。ヴァイオラのセリフです。
belong to ~ ~に属する
devide 隔てる、分ける
この時代においては自由恋愛など夢のまた夢の話で、身分違いの恋などもってのほか。
the river devides us.
川が私たちを隔てているわ。
ヴァイオラのこの言葉は、そういった状況を表現しています。
2人は最初から結ばれない運命にあると自覚していて、「ロミオとジュリエット」の稽古の間だけ、寸暇を惜しむように逢瀬を重ねます。
劇と現実の切ないラブストーリーが、重なり合って、盛り上がっていきます。
ヴァイオラは婚約者のウェセックス卿にシェイクスピアを殺されてしまったと思い込み、激しいショックを受けます。
それは勘違いだったことが判明し、彼女が安堵してシェイクスピアに言うセリフです。
「私は自分がどれほどあなたを愛しているのか知らなかった」と彼女は言います。
やがて来るであろう二人の終わり…
彼らは自分達の愛と悲しみを「ロミオとジュリエット」の演劇において昇華させます。
彼らは最後に別れなければならないけれど、彼女は永遠に彼のミューズであり続ける。
その思いがシェイクスピアのラストのセリフに表れています。
age 年を取る
fade 容貌などが衰える
nor は前に続く否定文を受けて、~もまたない、という意味で使われます。
ラストシーンの、まるでシェイクスピアの想像と、ヴァイオラの現実が重ね合わさるかのような映像の演出はすばらしかったです。
1人で力強く島の中へ歩いていくヴァイオラの後姿が、輝かしい未来を予感させます。
切ないラブストーリーと、アクション、そしてコミカルな笑いのバランスがとても良い映画でした。
脇を固める俳優陣も豪華で、ジェフリー・ラッシュやトム・ウィルキンソンのコミカルな演技も◎ 楽しめました。